3冊目の訳書となる『プケコの日記』が、昨年10月末に発行されました。ニュージーランドの作家サリー・サットン作の小学生向け読み物です。ご紹介します。
★プケコとは?
ニュージーランドにすむ鳥。クイナの一種ですが、飛ぶことができます。あい色の体にまっ赤なくちばしがあざやか。湿地に住み、住宅街にもよく現れます。
★どんな物語?
プケコの学校に通うプケコ少年(名前はありません)の日記。南半球の学年末である12月に始まり、翌年の12月に終わります。クリスマス休暇、学校生活、あこがれの女の子、恋のライバル、誘拐事件、そしてトライアスロン大会(泳いで走って飛ぶレース)出場のことなどが書かれています。
★読みどころは?
プケコ少年の日記は、グチのオンパレード。羽毛はぼさぼさだし、何をやってもうまくいかないし、まわりにむかつくやつはたくさんいるし、毎日ちっとも楽しくない。そんな中で、いやいやながらもトライアスロンに挑戦したり、親友と過ごしたり、ママの産卵に向き合ったりするうちに、成長していきます。
どうか、プケコ少年を最後まで見守ってあげてください。 プケコという鳥の特徴をみごとに盛り込んだこの物語は、ユーモアもはじけています。プケコのことを知れば知るほど楽しめるユーモアなので、巻末の「これがプケコだ!」のページをぜひ参考にしてくださいね!