みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

NZ紀行2014 グレイマウス編その2

 夕方シャンティタウンから戻り、中華料理をテイクアウェイして、宿泊先のArdwyn Houseで食べました。雨が降り始め、天気予報によると今夜は荒れるみたいで不安になりましたが、オーナーのメアリーさんは涼しい顔。
 このベッド&ブレックファストは古い建物で、錠前も古いタイプです。玄関、客室ともに、外側からも内側からも、鍵をさしてまわさないと開け閉めできません。ところが、私の部屋の鍵はないとのこと! 前のお客さんが持っていっちゃったらしいとか……。いや、さすがに鍵が閉まらない客室って信じられない……と思ったのですが、ほかにお客さんもいなかったし、よしとしました。
 夜、2階の客室に引き上げてから、雨風がだんだん強くなってきました。そして問題発生。天井に近いところにある小さな窓(内倒し窓だったと思います)が、ピタリと閉まらないのです。どうしても少し開いたままになってしまって、強めの風が吹くと、風が部屋を横切ってドアが開いてしまうのです。これは困ったと思って1階に降りてみましたが、既に真っ暗。時間は22時頃です。メアリーさんの寝室をノックして呼んでみたのですが、反応なし。それに、足が悪いメアリーさんに2階に来てもらうなんて、現実的ではありません。
 2階に戻って、考えて、ほかの部屋を見にいってみました。どの部屋も空室なのでドアは開いています。どの部屋の窓も問題なさそうです。よし、決めました。自分の部屋にいられなくなったら、無断でほかの部屋に移ろう。メアリーさんには事後報告すればいい。
 というわけで、自分の部屋に戻り、ドアにはスーツケースをくっつけて(なんともたよりないですが)、ベッドに入りました。IMG_1020.jpeg
 結局、雨風はそれほどひどくならなかったし、寒くなかったので、そのまま一晩過ごすことができました。よく眠れなかったけれど……
 夜が明けたら美しい朝! CIMG3005.jpegメアリーさんに挨拶して、「予報では荒れるとのことだったけど、そうでもなかったですね」といったら、「この辺ではよくあること」なのだそうです。夜の顛末をどこまで話したかは忘れてしまいましたが、クレームはつけませんでした。
 ちなみに、浴室のドアも鍵をまわさないと開け閉めできないのですが、閉めるのはたやすく開けるのが難しい! なかなか開かなくて2度ほどあせりました。ほかにお客さんもいないし、何時間も見つけてもらえなかったらどうしよう~、と。CIMG3002.jpeg
 いや~、エキサイティングな宿でした。この宿については事前情報が少なく、オーナーが魔女みたいな人だったらどうしようとちょっと心配もあったのですが、めちゃいい人だったのでよかったです。とはいえ、鍵に問題ありなので、また泊まりたいとは思えません。素朴なところはとってもいいんですけどね。まあ、お土産話のネタもできたし、いい思い出です。
↓建物全景、ラウンジの窓、お庭
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↓お散歩で高台から見た風景。
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