みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

テ・アナウに帰還

 雨のミルフォードから、テ・アナウの町に帰ってきました。ミルフォードは嵐だったけど、テ・アナウは曇りでした。私の気分はどんより。

 ツアーの手続き代行をしてくれたコロミコ・トレック(日本人のガイド会社)のオフィスにあいさつに行きました。実は、トレッキングシューズも無料で借してもらっていたのです。ミルフォードに行く前に、ハイキングに連れていってもらったことは書きましたが、ほんとうにお世話になりました。 この日オフィスにいたのは、女性スタッフ2人でした。私がどんよりしたままミルフォードの報告をすると、2人ともとてもやさしく慰めてくれて、元気づけてくれて、楽しいおしゃべりもしました。ミルフォードに行く前から1人旅が続いていて、すっかりホームシックになっていた私ですが、このお2人にはほんとうに元気づけられました。感謝。

 このときコロミコのスタッフだったご夫婦とは、『ハンター』を訳す際に、10年ぶりぐらいに再会したのです。といっても実際にお会いしたのではなく、メールでのやりとりなのですが……。 ツトコアウトドアガイズという会社を設立した小川さんご夫婦。2006年に、『ニュージーランドの花』という本を出版なさったことを知り、さっそく購入しました。『ハンター』に出てくるフィヨルドランドの植物について、とても貴重な参考文献となりました。それに、縁を感じてとてもうれしかったです。

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 話を戻しましょう。ミルフォードから傷心の帰還(大げさですね)をした私は、最後のチャンスにかけようと、次の日、ミルフォードへの日帰りバスツアーに参加することにしました。フィヨルドランド・トラベル社で申し込み。テ・アナウでの宿泊先であるベッド&ブレックファストに戻り、オーナーの男性にそのことを伝えると、「きっと明日は晴れるから、すばらしい景色が見られるよ」といってもらえました。このオーナーにも、とても親切にしてもらい、感謝。

 夕方、部屋の窓から青空が見えて、なんだかびっくりしてしまいました。1週間ぶりぐらいに見た青空。明日こそほんとうに晴れるかもしれない。ミルフォード・サウンドに3度目の挑戦です。