まだまだ書きたいことはたくさんあるような気がしますが、余計なことまで書いてしまいそうなので、そろそろしめたいと思います。
ジョイ・カウリーさんにいただいた原稿と、2004年にアメリカで出版された本で "HUNTER" という物語を読み、感動しました。ジョイ・カウリーの読み物でも最高傑作だと思いました。2005年にはニュージーランドでも出版され、翌年の児童図書賞で年間最優秀図書に選ばれました。そのときにレジュメと試訳を作り、以前からジョイ・カウリーに興味を持ってくれていた偕成社の編集者さんに提出したことが、邦訳出版のきっかけです。出版を決めてくれたことに、心から感謝しています。
大好きなジョイ・カウリーさんがフィヨルドランドを舞台に書いた物語。それを私が訳せたことは、この上ない喜びです。レジュメを書いた時点ではまだ1冊も訳書を出したことのない翻訳学習者でしたが、「雨のフィヨルドランドならよく知っている、なんとしても私が訳したい!」と思いました。 雨のフィヨルドランドでうんざりした思い出は、『ハンター』を読んだ時から、いい思い出に変わりました。
いまは、いつかもう一度フィヨルドランドに行けたらいいなあと思っています。ありがとう、フィヨルドランド! ジョイ・カウリー作『ハンター』 ぜひ読んでみてください!