みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

新刊絵本『メリークリスマス! せかいのめいさくえほん★アドベントカレンダー』

早いもので今年もあと1か月ちょっと。まもなく12月が始まります。 10月に、ひさかたチャイルドさんから『メリークリスマス! せかいのめいさくえほん★アドベントカレンダー』が刊行されました。昨年出たアドベントカレンダー絵本とは別のものです。 今回は…

NZ紀行2014 オークランド編その1

2014年11月のニュージーランドの旅、7日目です。南島のクライストチャーチから北島の都市オークランドへ飛びました。午前10時頃着。友だちのシャロンが迎えてくれました。いつも笑顔でめちゃめちゃやさしいキーウィ女性です。 この日は、オークランド郊外の…

NZ紀行2014 再びクライストチャーチ編

オークランド編にいく前に、クライストチャーチのことを少し書きます。 グレイマウスからバスで南島を横切ってクライストチャーチに帰ってきました。Orari ベッド&ブレックファストに1泊します。この日の晩ごはんは、徒歩20分ぐらいのところにあるショッピ…

NZ紀行2014 グレイマウス編その3

グレイマウス2日目は、朝起きたときは晴れでしたが、その後降ったりやんだりでした。 午前中は徒歩で町めぐり。グレイ川沿いの堤防を歩きます。お天気のせいもあってか、ほんとうにグレイな川でした。これはこれで味わいがあります。 1967年の炭鉱での事故…

NZ紀行2014 グレイマウス編その2

夕方シャンティタウンから戻り、中華料理をテイクアウェイして、宿泊先のArdwyn Houseで食べました。雨が降り始め、天気予報によると今夜は荒れるみたいで不安になりましたが、オーナーのメアリーさんは涼しい顔。 このベッド&ブレックファストは古い建物で…

NZ紀行2014 グレイマウス編その1

ホキティカから長距離バスに乗って1時間ほどでグレイマウスの駅前に到着。この日泊まるベッド&ブレックファストのメアリーさんが迎えにきてくれていました。チェックインの前に軽くドライブしてくれて、海にも連れていってくれました。曇り空の下、荒れ気…

新刊絵本『メリークリスマス! えほんでたのしむアドベントカレンダー』

新刊のご紹介です。『メリークリスマス! えほんで たのしむ アドベントカレンダー』が、ひさかたチャイルドより刊行されました。イギリスの絵本の日本版です。 12月1日から24日まで、それぞれの日付の扉をあけると、ミニ絵本が1冊ずつ出てきます。24冊を15…

NZ紀行2014 ホキティカ編その3

旅の5日目、ホキティカ2日目です。曇り空でした。 朝はランドリーでお洗濯。モーテルのオーナーにほとんどやってもらったような……(ありがとうございます!)。お昼過ぎのバスに乗るので、それまで徒歩で散策。 石のマグネット屋さんがあったので、お土産…

NZ紀行2014 ホキティカ編その2

南島西海岸のホキティカは、19世紀のゴールドラッシュで栄えましたが、今は人口も少なく静かな町です。そして、西海岸はとにかく雨の多い地域。私は90年代にバスで通ったことがあるのですが、訪れるのは初めてです。ホキティカに興味を持ったきっかけは、長…

NZ紀行2014 ホキティカ編その1

グレイマウスに着いて、列車で隣の席だったフランス人のクロエに別れを告げたのですが、なんだかんだでまた駅で会いました。そして、レンタカーで南に向かうクロエが、ホキティカも通るから乗っていかない?と誘ってくれました。乗せていただきます、喜んで…

NZ紀行2014 トランツ・アルパイン鉄道編

成田を夜に発って、クライストチャーチで2日過ごして、旅は4日目になりました。ほかの宿泊客数人と一緒にシャトル(乗り合いタクシー)に乗って鉄道駅へ。8:15発の列車トランツ・アルパイン号に乗車します。 トランツ・アルパイン号には長年憧れていました…

NZ紀行2014 クライストチャーチ編その5

ガヴィン・ビショップさんとのアフタヌーンティーのあとは、街と公園を散策。 建築家の坂茂さんが設計した「紙の大聖堂」へ徒歩で行きました。街のシンボルだった大聖堂が地震で倒壊したあと、仮の大聖堂として作られたものです。シンプルで美しくて明るい教…

NZ紀行2014 クライストチャーチ編その4 ガヴィン・ビショップさん

クライストチャーチ2日目の午後は、絵本作家のガヴィン・ビショップさんとお茶する約束をしていました。 お庭がきれいな Orari B&B の玄関付近で待っていたら、予想していたのと反対方向から「ハロー」とご登場。写真で見たとおりの顔、ネットのラジオで聴…

NZ紀行2014 クライストチャーチ編その3 郊外ツアー

屋根付きダブルデッカーに乗り換えて郊外へ出発~。ガイド(兼運転手)さんも変わりました。 まずはモナ・ベイルへ。ビクトリア様式の邸宅です。バスを降りて敷地内をお散歩。お屋敷は被災して工事中でした。 バスは南へ向かいます。ここから先は、1994年に…

NZ紀行2014 クライストチャーチ編その2 中心街ツアー

クライストチャーチ2日目です。 B&Bで朝食。ベーコンエッグも出ました。テンション上がります☆ この日は市内観光バスツアーに参加しました。前半は屋根なしタイプのダブルデッカーで中心街をまわり、後半は屋根ありのダブルデッカーで郊外へ。ダブルデッカ…

NZ紀行2014 クライストチャーチ編その1

コロナ禍が続き、海外旅行に行ける日が来るのかどうか不安になりますが、気持ちのリハビリの意味もこめて、2014年11月のニュージーランド訪問について書くことにしました。この時は10日間のひとり旅でした。ニュージーランドの11月は、春から夏へ向かう時期…

キミノベル版『トム・ソーヤーの冒険』2021年3月刊行

今年の3月に、『トム・ソーヤーの冒険』(マーク・トウェイン作/大作道子訳/禅之助 装画/24挿絵/ポプラ社)が刊行されました。ポプラ社さんの新しい文庫レーベル〈キミノベル〉の創刊ラインナップの1冊。小学校高学年向けの抄訳です。子どもの頃の愛…

色が消える 『色どろぼうをさがして』『君は天然色』

ほぼ1年ぶりの投稿です。長いあいだ放っておいてごめんなさい。これからは、もっといろいろな話題をこのブログに書いていこうと思います。 『色どろぼうをさがして』(エヴァ・ジョゼフコヴィッチ作/大作道子訳/ポプラ社/2020年10月刊)は、9月に話が始…

『色どろぼうをさがして』の見本が届きました

キンモクセイが香る中、『色どろぼうをさがして』(エヴァ・ジョゼフコヴィッチ作/ポプラ社)の見本が届きました。 抽象的な装画がとてもすてきです。イラストレーターのMurgraph(マーグラフ)さん作です。 この本の翻訳は、ポプラ社の編集者さんからいた…

新しい訳書『色どろぼうをさがして』が刊行されます

刊行のお知らせです。 『色どろぼうをさがして』(The Mystery of the Colour Thief エヴァ・ジョゼフコヴィッチ作/ポプラ社) イギリスの新人作家エヴァ・ジョゼフコヴィッチさんのデビュー作です。 お母さんが交通事故で昏睡状態になってから約40日、少女…

『博学王 13 1/2のビックリ大図鑑』10月25日刊行

新しい訳書が出ます。イギリスのDK社が出しているものしり図鑑です。科学、歴史、芸術、スポーツ、哲学……さまざまな分野の情報がぎっしりつまっています。 邦題は『博学王 13 1/2のビックリ大図鑑』(集英社)。なんと林修先生の推薦です。共訳は 植村久…

『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』刊行

2015年から発行されてきた、翻訳小説を紹介する小冊子「BOOKMARK」が書籍化されました。 収録されているのは、小冊子版の1~12号に掲載された内容です。訳者自身が作品紹介文を書いています。私の訳書『わたしがいどんだ戦い 1939年』も入っています。夢の…

『わたしがいどんだ戦い 1940年』

『わたしがいどんだ戦い 1939年』の刊行からほぼ2年がたちました。 やまねこ賞受賞、産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞と続き、青少年読書感想文全国コンクール高校生部門の課題図書にも選ばれ、これまでになく多くの読者の方とふれあう機会に恵まれました…

読み物『わたしがいどんだ戦い 1939年』が刊行されました

『わたしがいどんだ戦い 1939年』(原題:The War that Saved My Life/キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー作/大作道子訳/評論社)が、8月に刊行されました。 わたしがいどんだ戦い 1939年評論社 キンバリー・ブルベイカー ブラッドリー Amazonアソ…

絵本『やまとあな』が刊行されました

ニュージーランドの絵本『やまとあな』("Hill & Hole")がワールドライブラリーから出版されました。 『やまとあな』カイル・ミューバーン文/ヴァサンティ・アンカ絵/おおさくみちこ訳 隣り合う山と穴を主人公にしたおはなし。とぼけた感じのユーモアと、…

リニューアル

このたび、当ブログをリニューアルいたしました。 日々のつぶやき等は削除して、訳書にまつわる話とニュージーランドの旅の記録など、一部の記事だけ残しました。今後も細々と続けていくことにしましたので、よろしくお願いいたします。 また、ニュージーラ…

『プケコの日記』

3冊目の訳書となる『プケコの日記』が、昨年10月末に発行されました。ニュージーランドの作家サリー・サットン作の小学生向け読み物です。ご紹介します。 プケコの日記 (文研ブックランド)文研出版 サリー サットン Amazonアソシエイト by ★プケコとは? ニ…

NZ紀行2012

オークランド国際空港の目の前にあるノボテルで一晩過ごし、翌朝のニュージーランド航空で帰国しました。 この旅の報告が大晦日にずれ込んでしまったのは全くの想定外でしたが、今年1年をふりかえってみると、やはりいちばん印象的なできごとでした。2週間…

NZ紀行2012 オークランド編その4

旅の最終日は、西オークランドを満喫しました。簡単ですが、ご報告します。 2009年に来日した際にお会いしたティム・ティペネさんが、ホストファミリーの家まで車で迎えにきてくれて、西オークランドを案内してくれました。 サーフィンとレスキューで有名な…

NZ紀行2012 オークランド編その3

今年やり残したことを片づけなければならない時期になりました。 そのひとつがブログでの旅行記を最後まで書くこと。長い間更新が滞ってしまい、すみません。あと少しなのに、どうしていまだに終わらないんだか……。気を取り直して、最後の2日間を報告します…