みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

ミルフォード・トラック1日目

 '95年3月、世界一美しい散歩道ミルフォード・トラックガイドつきツアーに参加した時の思い出話が続いています。

 前夜の顔合わせも終わり、いよいよツアーが本格的にスタート。バスで移動し、船に乗ってテ・アナウ湖を渡ると、ミルフォード・トラックの入り口に着きます。まずは記念撮影~。

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 案内板にもある通り、この日の宿、グレードハウスまでは、ほんの10分ほど。小雨が降る中、いよいよ来たよ~!という感じで、森の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、意気揚々と歩きました。

 ツアーで泊まる山小屋はどこも、立派な食事が用意され、シャワー、水洗トイレ完備とデラックス。寝室は、2段ベッドが3つか4つある部屋。男女別の相部屋になります。 グレードハウスで割り当てられた部屋のドアを開けると、目の前に、あのキツそうなアメリカ人女性がいました。一瞬、「うっ!」と思ってしまいましたが、彼女、笑顔で声をかけてくれました。「Company!!」。カンパニーって、会社?じゃなくて、仲間って意味もあったかも~と思いながら、こちらも小さな声であいさつ。案外いい人そうでほっと安心。

 夕食のあと、国ごとに前に出て、自己紹介をして、歌を1曲歌います。日本人4人でうたったのは、「上を向いて歩こう」。実は私、この歌にはあまりなじみがなくて、歌詞もうろおぼえでした。でも、こんなふうにうたうのはけっこう好きです。ニュージーランドのみなさんは、マオリの歌「ポカレカレアナ」、オーストラリアは、たしか「ワルツィング・マチルダ」、アメリカは~、ごめんなさい、おぼえてません。

 山小屋のスタッフからもあいさつがありました。超楽しいスピーチ。 「ニュージーランドには、3つの大きな島がある。北島、南島、そしてもうひとつ……」 なんだろう、スチュワート島(NZで3番目に大きい島。サイズは佐渡島2つ分ぐらい)かな? などと思っていると、 「西島。オーストラリアともいう」と、きました。 いや~、笑いました。ニュージーランドとオーストラリアのライバル意識をみごとなギャグにしていると思います。日本と隣国の関係は、こんなギャグにはできませんよね。それはともかく、このネタはいまでもお気に入りです。

 1日目の報告はこれぐらいです。『ハンター』の話はちっとも出てきませんでした(汗) 翌日から本格的にトレッキングです。フィヨルドランドの森の写真もありますので、どうかお楽しみに。