みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

ミルフォードホテル泊

 サンドフライポイントから船に乗り、ミルフォード・サウンド着。ここは、幹線道路を通って車やバスで来られる場所なので、アスファルトの道路があります。アスファルトを久しぶりに見ました。

 ツアー最後の夜を過ごすTHCミルフォードホテルにチェックイン。山小屋もよかったけど、久しぶりにホテルに泊まれてうれしい! 1人で参加していた私には個室が与えられました。

 完歩証授与式およびミーティングは、ホテルのラウンジにて。窓の外は、ミルフォード・サウンド。入り江と、万年雪をかぶった山が見えて、とってもきれいでした。参加者のみなさんは元気いっぱい! ホテルのスタッフに、「天気が悪くてたいへんでしたね」といわれても、「そうだった? 気がつかなかったなあ」なんてジョークを飛ばしていました。ミーティング中もジョークの嵐。おもにアメリカ人。黙っていればポール・ニューマンふうのおじさんは、急に立ち上がって、「見ろ! 雪が降っている!」と、わけのわからないことをいって、笑いをとっていました。このミーティングは、とっても楽しかったですよ。完歩証明書もいただきました。

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 自由時間には、ホテルのランドリーで洗濯。このとき、アメリカ人女性のブレンダさんにまたまた親切にしてもらったことも忘れられません。使い方をいち早く把握して、教えてくれました。

 その前に、みんなでお茶を飲んだ時のエピソードも楽しい思い出です。ポットに飲み物が用意してあったのですが、中身がなんだかわかりません。カップについでみても、わからない。コーヒーにも見えるし、紅茶にも見える。においをかいでもわからないって、どういうこと? そこでブレンダさんが、「私が飲んでみるわ」といって、ひとくち、ふたくち、みくち……。"I can't tell !" みんな爆笑。こうして書いてもうまく伝わりませんが、その時はめちゃくちゃおかしかったんです。それと同時に、英語学習者の私は、「見分ける、わかる」という意味の "tell" の使い方を、一瞬にして把握しました。それもとても印象的でした。

 ちなみに、ニュージーランドは、英国の紅茶文化が浸透していて、1995年当時は、コーヒーは薄くてまずいという評判でした。だからきっと、薄いコーヒーだったんですね~。現在のニュージーランドでは、おいしいコーヒーが飲めますよ。2008年に訪れたときには、コーヒーショップが激増したなあと思いました。

 話を戻しましょう。ランドリーの使い方をブレンダさんに教えてもらいながら洗濯し、乾燥機に入れている間、いったん部屋に戻りました。再びランドリーに行くと、乾燥はもう終わっていて、ブレンダさんが私の洗濯物をたたんでいました……。「遅いじゃないの」と怒られてもおかしくない状況だったのに、笑顔で面倒見てくれたブレンダさんに感激。"Mum" と呼ばせていただきました。初めて会ったとき、「コワそう」なんて思っちゃってごめんなさい。ブレンダさん、大好きです。

 夜のパーティーのことは、ほとんど記憶がないんですよね。まあ、そこそこ楽しく過ごして、早めに部屋に戻って寝たんだと思います。翌日のミルフォード・サウンドクルーズを夢に見ながら……。