みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

Good-bye, Fiordland

 ミルフォード・トラックツアーを終えた翌日、いわゆる「リベンジ」を果たしに、ミルフォード・サウンド日帰りツアーに参加。朝8時にテ・アナウを出発です。天気は、晴れ! ミルフォードロードをバスに揺られていきます。

 そしてミルフォード・サウンドに到着!(いきなりですが、途中の記憶がほとんどないため……) ここから船に乗って入り江(サウンド)をクルーズするわけですが、乗船まで少し時間があったので、1人景色をながめていました。すると、なにやら大きく手をふりながら、私のほうに向って走ってくる人がいます。な、なにごと!?と思ったら、それは、フィヨルドランド入りする前、マウント・クックのユースホステルで一緒だった、香港から来た女の子でした。孤独な1人旅の中、珍しくすんなり友達になれた子です。彼女は自転車のツアーで来たそうで、でも乗る船は同じ。結局船の中ではずっと一緒にいて、写真もいっぱい撮ってもらえたし、楽しかったです~。なんて幸運! だらだら書くのはやめて、写真を載せていきます。

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 ミルフォードへ向かう道。霧が上昇していきます。

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 ミルフォード・サウンド到着~!

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 船からの景色。

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 船からの景色

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 滝に接近。大きな滝がいくつもあります。ほかに見どころは、野生動物かな。オットセイとイルカを見ました。

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 万年雪をかぶった山。

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 晴れた日の入り江は、銀色に輝いているんだね~。

 クルーズを終えた私の胸の内は、「これでいい、これで満足。フィヨルドランドにはもう2度と来ない」でした。晴れたミルフォード・サウンドはほんとうに美しい。でも、クルーズだけでは物足りないというのが正直なところでした。晴れの日に峠越えしたかった! でもそれは一生無理。天気ばかりはどうにもできないのですから、晴れる保証もないのに、何十万もかけてこんなところまで来られない。フィヨルドランドの雨にはもううんざりだし、これでフィヨルドランドとはさよなら。いま思うと、なんだかかっこつけてる感じだけど、その時はほんとうにそう思ったのです。フィヨルドランドへの思いにけじめをつけたのでした。 その後何年も経ってから、フィヨルドランドを舞台にした物語に出会うなんて……。