みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

ミルフォード・トラック2日目(つづき)

 1人で歩いていたとはいえ、ほかの参加者と一緒になることもありました。アメリカから来たポール・ニューマンふうのおじさんに写真を撮ってもらったり、何人かでランチを食べたり。

 途中、ものすごいぬかるみになっているところがあって、そこではたまたま、あのアメリカ人女性(名前はブレンダさん)とそのご主人と一緒になりました。何も考えずに歩いたら、足首まで泥にはまってしまいそう。するとブレンダさんが先に立って歩いてくれて、「ここなら大丈夫よ、まずはここに足を置いて。次はここよ」という感じで導いてくれました。めちゃめちゃ親切。結局靴は泥だらけ。靴の中にも水がしみてきたけど、やさしいブレンダさんとのふれあいで、泥んこなんかなんのその。

 ランチを食べてるときには、ちょっと凶暴なオウム、ケアがいました。あと、参加者の多くは、飛べない鳥ウェカが歩いているのを見たそうです。『ハンター』にもちらっとでてきたこの鳥、クイナの一種ですが、キーウィと違って夜行性ではないし、わりと大胆らしいので、出会える確率は高いのです。でも私は見逃してしまい、かなりがっかりしました。

 さて、山小屋のラウンジにはピアノがあり、楽譜や歌集も置いてありました。

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 ツアーに参加した4人の日本人のうちの1人(男性)が、音楽の先生だったので、ピアノを弾いてもらいました♪ 音楽の教科書に出ていた歌、たとえば、「マイボニー」、「エーデルワイス」、「赤い河の谷間」、「峠のわが家」、「いとしのクレメンタイン」などなど、片っ端から弾いてもらって、みんなでうたいました。英語圏のみなさんが子どもの頃からなじんだ歌を一緒にうたったひととき、なんとも幸せ。かくして山小屋の夜は更けていったのです。

 3日目はクライマックスの峠越えです。お願いだから晴れて!