みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

ミルフォード・トラック2日目

 さあ、この日は16キロの行程です。ツアーといっても、まとまって行動するわけではなく、それぞれが自分のペースで歩きます。ガイドは案内役というよりは、安全確保の責任があるので、全員を見送って、最後尾からついてきます。

 朝早く出発。天気は雨(ときどき曇り)。よっしゃ、森の中は雨の方が美しいのだ! まずはクリントン川沿いの道を歩きます。

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 写真の水は濁って見えますが、清らかな流れもありました。気分は立松和平だね~。釣りをしている人(ツアー参加者。ただの釣り人は入れません)もいました。

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 整備されたトレッキンング・コースは、雨でも快適ウォークを保証してくれます。『ハンター』の登場人物は、道なき道を歩いてたいへんだったでしょうね。

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 雨が作り出す小さな滝と、岩肌をすごい勢いで落ちる比較的大きな滝。フィヨルドランドは滝の宝庫。

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 吊り橋はいくつ渡ったことか。写真で見るのは楽しいけど、渡るのは超こわいです。危ない思いをしたわけではないけれど、吊り橋恐怖症になりました。

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 森で出会ったオウギビタキ(fantail)。尾羽が扇のように広がります。人なつっこいイメージですが、寄ってくるのは、人のまわりにいる虫を追っているからだそうです。 『ハンター』で、ジョーダンは自分たちを鳥に例えています。末っ子のバクシーはこのオウギビタキ、上の弟ロビーはミツスイ(bellbird)、ジョーダンはトゥイ(tui)

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 森を抜けて、タソック草のしげる谷間に出ました。ハンターが走った谷間も、こんな感じだったのかなあと想像しています。 お昼には支給されたランチを食べて、16キロを順調に歩き通し、14:30頃早々とポンポローナ小屋着。私は1人だったし、参加者の中では若かったので、小屋には2番乗りぐらいでした。もっとゆっくり歩けばいいのにね~。 山小屋では楽しいひとときを過ごしました。(つづく)