みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

ミスター&ミセスG その2

 トヨタの水色の小型トラックに乗せてもらうことになり、ミセスGが運転で、ミスターGは荷台に乗り、私は、「助手席にどうぞ」といわれたのですが、「私も荷台に乗りたい」といって、荷台に乗せていただきました。日本ではなかなかできない体験です。ほんの5分ぐらいの間だったのですが、揺れる、揺れる! ワイタリア湾のあたりは、まだ砂利道だったのです。落っこちないように、必死でつかまりました。

 その後、今度は助手席に乗って、ワイタリア湾の学校に連れていってもらいました。
『帰ろう、シャドラック!』の64ページにある通り、教室は二つきりの小さな学校です。小さい方の教室では、1年生が授業を受けていました。1年生といっても、ニュージーランドでは、5歳になるとすぐ入学できるので、ほんとに幼くてかわいいかわいい4人の子どもたちでした。他の生徒は全員、図書室に行っていました。誰もいない大きい方の教室に行くと、紙で作った飾りが天井からたくさん吊るされており、折り鶴もありましたよ。

 校舎よりも小高いところに校庭があります。ここからは海が見おろせて、もうすばらしくきれい! こんなきれいな景色をながめながら学校生活を送る子どもたち、心の豊かな人間に育つだろうなあって思いました。

 ミスターGは、物語にある通り、ほんとうにやさしくて、子どもたちから愛されていたそうです(ジョイさん談)。でも、冗談ばっかりいっているナイスなおじさんでもありました。ミセスGも、おだやかで、とってもかわいい人です。 生徒数は少なくても、二人だけで全科目を教えていたから、たいへんだったはず。日本語のあいさつも、教員としての研修でおぼえたそうです。

 その日、私は朝の9:30頃から午後2時頃までG夫妻のところで過ごし、お昼ごはんのことをすっかり忘れるほど、楽しい時を過ごしました。

画像

 歴史ある学校です。

画像

 校庭からのながめ。美しいですね~。