みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

オークランド一人歩き(完結編)

Beautiful Morningをホストファミリーと過ごしたあと、お昼頃、再びオークランド中心街へ行きました。 まずは、おみやげを買うという大仕事をすませなければなりません。おみやげ買うならやっぱり「アオテア」(AOTEA)でしょう!
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ワーキングホリデーの頃からなじみのあるおみやげ屋さんです。品揃えは豊富だし、日本人スタッフも多いので助かります。ずっと英語オンリーでがんばるのも楽しいけれど、ここでは日本人スタッフに甘えさせていただきました。買った商品を夕方まで預かっていてほしいとたのんだところ、快くOKしてくれました。こういうことは、やっぱり母国語でやりとりできると安心です。 買い物をすばやくすませ、なにかのツアーに参加しようと思ってビジターインフォメーションに行ったのですが、午後のツアーはほとんど2時からで、もう間に合わないとのこと。「今日できることはこの3つだね」と、提示されたのは、 1.スカイタワーに登る 2.オークランド博物館 3.水族館 うーん、どれもいまいち。博物館は行ったし~ぃ。効率のいい市内観光ツアーとか、郊外の牧場に行くツアーとかに参加したかったのですが、残念でした。 じゃあ、休日のドメインに行ってちょっとゆっくり景色でもながめてみようと思い、Link Busに乗車。ドメインは広大な公園で、博物館もこの中にあるのです。
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緑の広場でスポーツする子どもたち。いい天気だけど、まわりの木々をみると、まだまだ寒いのだということがわかりますね。 ドメインの中には、アヒルのいる池(Duck Pond)や、ウィンターガーデンという植物園もあり、のんびり楽しみました。でも、なにより、博物館のあたりからながめる景色がすてきでした。ちょっとした丘になっているので、海が見晴らせて、きれいでした。(なぜ写真を撮らなかったんだろう……。)ここでしばらく風に吹かれていました。 しかし、なんせまだ早春なので、ずっと風に吹かれているわけにもいきません。寒いのです。またLink Bus(循環バス)に乗り、車窓から市内観光。どれだけ乗っても料金は一律1ドル60セントなので、こんな利用の仕方も悪くありません。オークランドの街と、いきかう人々をながめていました。 中心街に戻って、ウォーターフロントにある国立海洋博物館(National Maritime Museum)へ。
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4時過ぎに入ったのですが、5時には閉館だからということで、かなり割引してくれました。受付のお姉さんに感謝。 ウェリントン同様、オークランドも大きな港町。海や船に関する展示をたくさん見ました。中でも印象に残ったのは、昔の移民船の船内を再現したもの。
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暗い船室に、あまりに小さい寝棚。現代に生きる私は、「奴隷船とたいして変わらないじゃん」、と、思ってしまいました。ヨーロッパから、世界の裏側のニュージーランドまで、何か月もかけて船の旅をしてきた初期(たぶん19世紀)の移民たちに、思いをはせてしまいます。旅の途中で亡くなる人もたくさんいたといいます。伝染病が蔓延するかもしれないし、嵐に遭って難破するかもしれない。そんな危険を覚悟で、はるばるオセアニアまで来る決心した人々は、それまでどんな暮らしをしていたのでしょうね。 アオテアでおみやげを引きとり、前日同様、フェリーでホストファミリーのもとへ帰りました。オークランド一人歩き、完結です。旅も終わりに近づきました。