翌朝は、小鳥の声で目がさめました。雨も上がっていました。 ちょっとハイテンションでキッチンに行き、窓から見える景色を見て、 まぬけなことをいってしまいました。 「わあ、きれい! これは、湖?」 いったとたんに気がつきました。湖じゃないよ! ここはマールボロサウンドの中の小さな湾に面した土地です。目の前に見えるのは、入り江の海なのです。そんなことは百も承知のはずだったのに……。
窓から見える景色は、こんな感じです。 家の前の浜に下りてみました。
引き潮の浜です。物語の中では、この入り江はもっと広くて、沖の方にムール貝養殖場があって、大きなブイが並んでいるのが見えるはずです。『帰ろう、シャドラック!』の本が手もとにある方は、10~11ページと、42ページのさし絵をごらんになってください。 でも、浜にもムール貝がいっぱい!
満ち潮だと、こんな感じです。カキもいっぱいあって、食べ放題です!
浜でふりかえると、こんな景色でした。木々がうっそうとしていて、家は隠れちゃってます。
近くの町まで車で2時間かかる、人里はなれたこの場所には、お店一軒、電話ボックスひとつさえありません。ハンナはこの場所を心から愛しているんですよね。