みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

さあ、出版へ

 ジョイさんのお宅に数日間泊めていただき、帰りは、ハブロックを通って、ブレナムという町の空港まで送ってもらいました。来る時はフェリーでしたが、今度は小型飛行機でウェリントンに向かうのです。 空港に着いたのは、出発予定時刻の15分前。それでも余裕でチェックインして、ジョイさんとご主人と別れを惜しみ、ハグをして、飛行機に乗りこみました。

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 ウェリントンに到着後、撮った写真です。左右に1列ずつしか席のない、ちっちゃな飛行機でした。

『帰ろう、シャドラック!』の舞台となった土地で、著者のジョイさんと一緒に過ごし、たいへんよくしていただいた私は、「なんとしても日本での出版を実現するぞ!」という決意を新たにして、日本に帰ってきました。 それから3年たって、大阪の文研出版さんが、ついにこの本の出版を決めてくれました! やった~! ジャンプしたくなるぐらいうれしかった! しかし、世の中そんなにあまくない!私のつたない訳文は、全面的に書き直しとなりました。担当編集者さんのご指導をうけ、やっとのことで出版されたのが2007年5月のことです。この本との出会いから、7年近い年月が過ぎていました。翻訳の勉強を始めてから、ちょうど10年でした。

『帰ろう、シャドラック!』は、この夏、千葉県で課題図書に、富山県で選定優良図書に選ばれました。どちらも小学校5、6年生が対象です。読書感想文を書くのはたいへんなことですが、このブログが少しでも役に立てば、訳者としてうれしいです。 シャドラックにまつわる話は、まだまだ続きますよ~。