みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

Tim Tipeneさん来日

9月下旬、ニュージーランド人作家 Tim Tipene(ティム・ティペネ)さんが来日しました。 知らない作家だったのですが、8月に著書(児童書)を3冊読み、なかなかよかったので、ホームページをチェックしていたら、「日本に行く」と書いてあります。「会えるかもしれない!」と思い、ダメもとでメールしてみたところ、すぐに返事が来て、会えることになりました。 Timさんの来日のメインの目的は、武術の稽古に参加すること。子どもの頃から、武道や武術、忍術など、いろいろやってきたそうです。今回は単身の初来日。ドキドキしながら会いにいきました。最初に待ち合せたのが道場の近くで、私も行ったことがない場所。まちがいや行き違いがあって、なかなか会えなかったのですが、見知らぬ外国人グループのみなさんが助けてくれて、1時間遅れで会うことができました。思わぬアドベンチャーになってしまいましたが、おもしろかった。笑っちゃいました。 Timさんは、礼儀正しく、とってもフレンドリーないい人でした。著書にサインをしてもらいながら、初めはまじめに話していたのですが、あっという間に打ち解けて、すっかりお友達になってしまいました。後日、柴又観光やランチなんかも一緒にしました。Timさんは日本語はあいさつ程度なので、英語での会話となりましたが、私の「準1級面接試験満点英語」は、実は、突っ込みどころ満載の体当たり英会話。意志の疎通がうまくいかないこともしばしば。でも、お互いやさしい気持ちでいたので、問題なしでした~(?)。 Timさんはマオリのコミュニティで育ったそうなので、マオリ語での自己紹介がきちんとできるんです。目の前でそれをやってくれて、感激。マオリ語独特の響きに鳥肌が立ちました。マオリ語、勉強しなきゃ! Timさんは、武術で5段の試験に受かり、作家としては日本の出版社で打ち合わせをして、2週間の実りある旅を終え、ニュージーランドに帰っていきました。ご活躍を祈ります。また会いましょう。
Taming the Taniwha
Huia Pub.
Tim Tipene

絵本"Taming the Taniwha"(タニファを手なずけよう)