みちばたの記録

ニュージーランド児童文学を愛する翻訳者のブログです

"Bow Down Shadrach"との出会い

『帰ろう、シャドラック!』の原書"Bow Down Shadrach"との出会いは、2000年11月に、ニュージーランドを旅行した時のことです。 翻訳の勉強を始めて3年ほど経っていたので、この機会に、ニュージーランド人作家の児童文学を何冊か買ってこようと決めていました。あらかじめチェックしていた本も買いましたが、"Bow Down Shadrach"は、本屋さんで手にとって、その場で買おうと決めたものです。 表紙を見て、裏表紙に書いてあるあらすじを読み、ぱらぱらめくって文字の大きさを見て、これなら読める!と思いました。ページ数も100ページほどで、「薄い本」だったことはいうまでもありません。私はそれまで、洋書なんてほとんど読んだことがなかったのです! そして本当に、これなら読めました。ニュージーランド好きで児童文学好きの私には、たまらない物語でした。実在の場所がたくさん出てきて、ニュージーランドの暮らしぶりもふんだんに盛り込まれていました。そして何より、ハンナの一途な愛に心を打たれました。 その後、著者のジョイ・カウリーさんに手紙を書きました。

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 これは2002年にニュージーランドを訪れたときに行った、子どもの本専門店の写真です。"Bow Down Shadrach"も並んでいます。もともと1991年に出た本ですが、ロングセラーで、今でも書店に並んでいます。